川村 みきをの仕事のメモ

川村 みきをの仕事のプロセスでアウトプットされたものをメモしてるブログ

ウェブと禅についての考察その1:背景にあるもの

2016年に入ってずっと、

頭をよぎっていたこのキーワード。

 

“ ウェブと禅(ぜん)”

 

まだ、それほどしっかり定義づけが出来ているわけじゃないけど、

全然違った性質の二つの概念?それか世界観?なんだけど、

妙に相性がいいように感じてしまうのが不思議だ。

 

それは、きっとこの世界の多くの住人が、

この世界に突如現れそして生活に浸透していった、

IT(アイティ)やウェブといった概念・世界観に、

どうやら翻弄されてしまっているかのように見えるからに他ならない。

 

 それはどういうことか?

 

1990年頃まで多くの人が仕事の道具として使っていたのは、

紙とボールペンそして、あっても電卓くらいだったと思う。

 

例えば・・・

 

 

コピー機などの物や会計の代行などサービスを交渉しながら売る仕事の営業,

髪の毛を切ったりするサービスそのものを提供するサービス業、

食品や衣類などの物を店頭などで売る販売業、

そういった仕事の道具として高度成長期の1960年頃から、

バブルが崩壊する1980年後半までわたし達の手元にあったのが、

紙とボールペン、そして電卓だったと思う。

 

もちろん、

それぞれの業種によって専門的に例えば、

髪の毛を切ったりするサービス業の人達はハサミやクシを使っているということは、大前提に置いておいてだが。

 

そして、1990年代に入り“ 電子辞書 ”やそれらが統合されたような、

“電子○○”といったコンピューターが搭載された小物が、

一部の人達の間で流行ったように記憶している。

 

わたし自身1992年か1993年頃に、

「電子辞書」「電卓」「電子スケジュール帳」などの複合型の

小型のコンピューター?を一瞬手に入れたが、

まったく使うこと無く、

当時のバイト先の店長の提案で革ジャンと交換した記憶がある。

 

何故?せっかく手に入れたのにまったく使うこと無く、

革ジャンと交換したかというときっとそれは、

 

  • これまでそういったアイテムを使う習慣が無かったから
  • 使い道がよくわからなかったから
  • 使い方がよくわからなかったから
  • 取扱説明書がとにかく分厚すぎて読む気が失せたから
  • そもそも仕事を含め生活の中で辞書を使うシーンが無かったから
  • 電卓を使うシーンというのが1年で数回程度だったから
  • スケジュール管理そのものをやっていなかったから

 

・・・など、挙げていけばキリがないほどそういったアイテムの必要性を

わたし自身が感じていなかったということに尽きる。

 

また、そういったコンピューターが搭載された小物を、

見事に使いこなしている人に憧れをまったくと言っていいほど、

感じていなかったというのもあるだろう。

 

そして、わたし達の世界にはそういったコンピューターが搭載された小物の価値が、

ほとんど伝わらないまま時が過ぎようとしていたわけだ。

 

だけど、いま思えばそれは単なる序章に過ぎなかった。

 

1995年にWindows95という商品が世にリリースされて、

この世界に最初の大きな変化が訪れた。

 

世論は、

「そういったもの(Windows95のこと)は一部のパソコンオタクが楽しむものだよ・・・」

と言っていたがそうじゃなかったことは誰もが知っているだろう。

 

1995年から2000年にかけてもの凄い勢いで、

日本中の企業という企業にパーソナル・コンピュータという代物が浸透していった。

 

この頃からだったように思う・・・

コンピューターではなくコンピュータという表記が目立つようになったのは。

 

わたし自身はちょうど日本中に、

コンピュータが浸透し始めている最中の1997年の一年間、

米国で暮らしていたがそこは既に、

大学にパーソナル・コンピュータが複数台設置されている部屋があり、

学生が自由にネットサーフィンをすることが出来るようになっていた。

 

それは本当に短い時間だったけど、

生まれて初めてパーソナル・コンピュータというものとちゃんと向き合い、

興味を持った瞬間だった。

 

「 パーソナル・コンピュータ 」と名を打っているが、

世の中に広まりつつあったその時代は、

それは個人的なものではなく、

そこに高価なコンピュータがあってそれを触らせていただいている・・・

そんな感覚の方が強かった時代だ。

 

まぁ、とにかく、

1995年を境にわたし達の生活環境で主に仕事場だけど、

パーソナル・コンピュータというそれは未知のアイテムが姿を現したということ。

 

 

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